今回の記事ではアイスクライマーのヒットストップ利用の切り離しについてまとめます。
フレーム関連の話が多く出てきますので難しくなります…
該当する切り離し
「ヒットストップ利用の切り離し」と聞くとピンと来ないかもしれませんが、下のような切り離しが当てはまります。
・下強切り離し
・最速空N切り離し
・先行入力弱切り離し
・空上切り離し
いずれも攻撃を相手にヒット、またはガードさせた時のみ切り離しが可能になります。
原理
疑似ヒットストップ※を利用することで 本体⇒相方 と行動する時に相方の行動前に入力を割り込むことが出来ます。
疑似ヒットストップ
相手に攻撃をヒット、もしくはガードさせた際に、パートナーにも疑似的なヒットストップがかかる。
例:弱を空振りした場合と相手にヒットさせた場合の違い
下記2枚の画像をご覧ください。
弱を空振りした場合
オレンジ色の部分が弱の発生です(4F)。
相方は本体の入力より6F分遅く入力されるため、7~11Fの間が相方の弱の発生するまでになります。
弱が当たった場合
弱が相手にヒットした場合、3Fのヒットストップが生まれます。
この時、上述したように相方にも疑似ヒットストップが働き、3F分弱の発生が遅くなります。
この疑似ヒットストップがかかることにより、相方の弱が発生する前に他の入力を割り込むことが可能になります。
例えば上記画像の例であれば、2~4F目に相方の行動を入力する(相方には6F分の入力遅延があるため実際に入力されるのは8~10F目)ことで弱を出さずに他の行動をさせることが可能です。
ヒットストップ利用の切り離しはこの「疑似ヒットストップ」を利用して相方の行動のみを変化させることで切り離しを成立させているわけですね。
先行入力弱と弱の違い
他のヒットストップ利用の切り離しと違い、先行入力弱切り離しのみ先行入力から出す必要があります。
これは何故でしょうか。
理由は疑似ヒットストップが発生する条件にあります。
疑似ヒットストップが発動する条件
実は相方が立ち状態、もしくは歩き状態の場合に限り疑似ヒットストップが発動しません。
弱は発生が4Fなので、立ち状態から弱を打った場合ヒットストップが発生するタイミングで相方が立ち状態になっています。
この時に疑似ヒットストップが発動しないため、切り離しが出来ないんですね。
先行入力で打った場合は相方が何かしらの行動の後隙中にヒットストップが発生することになるので、切り離しが可能になります。
※6F以内に発生する技は弱のみなので、他の行動は先行入力で出す必要がありません。すでに相方が立ち状態から入力している技のモーションに移行しています。
その他疑似ヒットストップを使った切り離しについて
「先行入力弱切り離し」など色々名前のついた切り離しがありますが、このような形式ばった切り離し以外でも疑似ヒットストップは色々な場面で使えます。
相手に何かしらの行動を当てれば、その分本体と相方に疑似ヒットストップ分のズレが生じるわけです。
つまり相手に攻撃をヒット、もしくはガードさえさせればその後の行動は問答無用で本体と相方に別々の行動をさせることが可能なんですね。
横強を相手にガードさせた後すぐに下B→弱と入力するなどなど…
猶予自体はそこまで長くないですし、相手に当てた場合、ガードさせた場合でそれぞれ猶予も違うことを考えると難易度は簡単ではありませんが、
理解していると細かく色々な場面で切り離しが可能になるので、意識しておくといいかもしれません。